物語る・・日曜の午後。 毎年1月に焼くフランス菓子『Galette des Rois (ガレット デ ロワ)』に入れる陶器製のフェーブを選んでいた息子が、フェーブを並べて遊び始めました。 「ママ、これはね・・」と話し始めた息子。 「この村で殺人が起きたの。真ん中に横たわってるのは殺された若い男の人。 腰をかがめて悲しんでるのはこの男の人のママでその隣は息子を殺されて怒っているパパ。 村の人も集まってきてみんな悲しんでるの。 でもねこの中に犯人がいるんだよ。 大袈裟に悲しんでるように両手で頭を抱えてるこの男が殺したんだよ。」 ふぅ〜〜〜ビックリした。 スゴイ『物語』だと思いました。 『箱庭療法』という心理療法をご存知でしょうか? 箱庭療法(はこにわりょうほう、独: Sandspiel Therapie、英: Sandplay Therapy)は、心理療法の一種で、箱の中にクライエントが、セラピストが見守る中で自由に部屋にあるおもちゃを入れていく手法。表現療法に位置づけられるが、作られた作品は言語化されるときもある。基本的に自由に見守られながら表現することが重要であるといわれている。現在は成人の治療にも使用されるが、もともとは遊戯療法(Play Therapy)から派生した。米国や欧州など、世界で用いられる手法であるが、日本でも幅広く用いられている。 砂箱の中に石、人形、おもちゃなどのアイテムを自由に配置させることで、その人の心理状態を分析し、またその砂場遊びのような行為そのもので、その人の心を癒す。箱庭療法は、言葉で表すことが難しいイメージの世界を表現し、それを自分で客観的に見つめることに効果的である。継続して箱庭を作っていくことで、より深く本質的な効果が期待できる。 簡単に説明すると以上のような心理療法の一つです。 さて、今回私が驚いたのは11歳の息子には既に 1)人を悼む心 2)感情の種類 3)欺瞞の心 4)分析力 人間の心の構造の基本機能である『感覚、感情、直感、思考』の全てが備わっているのです。 もう一つ面白いのが、この『Galette des Rois (ガレット デ ロワ)』は キリスト教の祭礼の日に食べるお菓子です。 私の持っているフェーブにも『聖人』など宗教色のある物があります。 でも、息子の物語は宗教に関する事には全く触れていないのです。 物事は『見た目』ではないのです。 私の感心をよそに息子はバターや砂糖を測ったり、アーモンドエッセンスを棚から取ったり、手を洗ったり、卵を割ったり、楽しそうにお菓子を作っています。 オーブンの前でじぃ〜〜〜っと焼き加減をチェックするのは、 毎週見ているNHK教育テレビ「チャレンジ!ホビー」で青木定治シェフが 「オーブンに入れっぱなしじゃ駄目だよ!」という言葉を覚えていたかららしい・・。 上手に焼けたね♡
by mavocation
| 2011-01-23 15:58
| 家族
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